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タイムアライメントは、いうまでもなく良好な定位を得るためのものです。ヴォーカルが目の前で歌ってくれれば、確かに気持ちよく音楽を楽しむことができるでしょう。しかし、ただ単に音像や音場が聴き手である自分を中心に展開されればいいというものではないと思います。タイムアライメントはよほどうまく掛けないと、紙人形のように薄っぺらなヴォーカルや楽器が並ぶだけだったり、大画面液晶テレビのように中心部だけが鮮明で周辺はピンボケといった期待外れの結果に終わりがちです。しかも、厳密に設定すればするほど聴取位置は限定され、少しでも頭を動かすと違和感を覚えることになりかねません。オーディは音楽を楽しむためのものであり、修行僧のように耐え忍ぶものではないはず。どの座席に座っても気持ちよく音楽を聴いて楽しむことができるサウンドを目指すべきではないでしょうか。タイムアライメントを用いず定位もある程度、良くしようとすると、いろいろなところに目配せや配慮をしなければなりませんが、それをやってこそ実体感に富んだいい音が得られ、カーオーディオもさらに進歩するのではないでしょうか。コンサートやライブ会場では、常に中央の被りつき席が取れるわけではありません。でも、どこで聴こうといい音は存分な厚みと豊かな響きを伴ってあなたの耳と身体に届き、音楽の愉しみをもたらしてくれます。真正面から聴こえなくても、いい音はいい音なのです。演奏者がたゆまず練習をするように、音の一つ一つを磨き上げ、いかに躍動的で実体感溢れる音を引出すかに力を注ぐことが大切なのではないでしょうか。このような理由から、accordoではタイムアライメントをはじめとするデジタル制御機能を否定はしませんが、積極的な利用や推奨はしていません。
皆さんは、運転席に合わせてタイムアライメントを掛けたシステムの音を、助手席で聴いたことがありますか。いうまでもなく、位相が目茶苦茶の気分が悪くなる音です。一人で聴くときの専用モードだから良いではないかという意見もあるでしょうが、アライメントが強烈に掛かっていると運転席で頭を動かしただけで違和感を覚えてしまいます。不自由です。皆さんは気になりませんか。以前から気懸かりではあったのですが、最近とても気になるので、問題提起の意味で書いてみました。〈この項、続きます〉
装着から一週間以上が経ち、BE202はすっかりシステムに馴染んだようです。当初、少し気になったステージがやや狭く感じられる点もいつの間にか解消、取外して聴いてみても殆ど違いがないレベルになっています。S/N良化によって向上した音の立体感や表現力はそのままに、ここ一、二日は音に旨みのようなものが加わったような感じがあります。そのため、BE202を外すとどこか味気ない音になったような気さえするほどです。キャパシターで音に旨味が加わるとは、思いもしなかった展開。かくしてBE202はロードスターのシステムに導入決定。まだ仮付けですが…。
今日はバッテリーからBE202までの電源ケーブルを交換しました。といってもロードスターのバッテリーはトランクにあるので交換は簡単そのもの。マイナス側を一本交換して、プラマイを同じケーブルに統一しました。これまでは銘柄は同じながら、太さが1サイズ違っていたのです。BE202は、そのあたりまで要求する製品のように思われたからです。結果は、狙い通り。昨日よりもさらに音の厚みが増し聴き応え満点、音場の奥行きもさらに出てきました。そして、音の勢いも昨日以上に。とても楽しみな音。またレポートします。
取付けて一日経ち、BE202はシステムに馴染んだのか、昨日よりも自然な音に。肩の力が抜けたというか、これ見よがしのところが感じられない音に変化しました。これは望みの方向。ただ未装着時と較べると、音質やエネルギーの乗り具合は素晴らしいものを感じさせる半面、ステージの幅がやや狭い印象。このあたりがどうなっていくのかも今後、見ていくつもりです。
BAラボのヘッドユニット用キャパシターBE202をロードスターに付けてみました。無くても音が出るものは基本的に不要、というのがこの種の製品に対する個人的なスタンスなのですが、思うところあっての決断です。音はどうか。このキャパシターはS/Nの改善を大きく謳っているのですが、実際に聴いてみるとそのとおり。ノイズフロアが一気に大きく下がり、一音一音が格段に明瞭に。加えて、音の厚みと伸びやかさも大幅に増して、驚くばかりの聴き応え。音の勢いもひとしお。良いことばかりで、悪いことはまったくなし。こんなことがあるのかと、信じられない気持ち。装着したのが4月1日だったので、さてはエープリルフールかと怪しみ、翌日聴いてみても音は同じ。キャパシターに対する印象ががらりと変わりました。良い物は良いということなのでしょう。BE202はしかし、まだ仮付けの状態。しっかり取付けなくては…。少し様子を見てまたレポートします
昨年12月発行のオートサウンド誌で紹介したパワーアンプリモートリレーとヒューズに関する記事に対しては、さまざまな反響を頂いていますが、パワーアンプレモートリレーでより高音質を可能にする方法が見つかったのでお知らせします。
といっても、やり方は実に簡単。リレーを作動させるトリガーをヘッドユニットのリモート出力端子ではなく、車両のアクセサリー端子に接続するだけです。これだけで音の勢いと鮮度が増し、格段に魅力的な音になります。リモートリレーを入れている人はぜひ試してみてください。ただし、電源投入時にパワーアンプがヘッドユニットよりも一定時間遅れてONになる必要があります。そうでないと、ボツッという大きな音に悩まされることになります。また、アクセサリーがONの状態でヘッドユニットの電源を落とすと同様の音が発生するので、注意が必要です。
1月16日と1月18日、取材出張のため、accordoはお休みさせていただきます。
先日発売されたautosound誌上で紹介したアンプリモートリレーは、何でこんなことでこんなにと不思議に思うほど音がよくなります。簡単ですから、試してみてください。よく分からない方は、相談に乗りますので気軽にご相談ください。
みなさんはFM放送を聴いていますか? 当地では、NHKと民放のHFMしか入らないうえ、受信状態も決して良くないのですが、それでも聴いています。最近のFM放送は音質も良好で下手なCDなどよりもよほどいい音で音楽が聴けることも少なくありません。そして、サウンドチューニングに活用できるのが、ニュースなどアナウンサーの声。音楽だけを聴いてチューニングを行うと響き過多になる傾向があるため、人の声を聴いてバランスをとるのです。音楽も人の声もちゃんと再生できないと、本当にいいシステムとはいえないのでは?